臨床心理学にいる

臨床心理学や犯罪心理学についてだらだらと書き綴るサイト。

意欲

1.意欲とは



 意欲とは、生命や生活を維持するために必要な行動をする欲動と、欲動を統制する意志を含む概念で、人間を行動に駆り立てる低次なものから高次なものまで含む。欲動が減退すると、自発性や活動量が低下する。

(1)自発性欠乏

 一般的に意欲の減退によって、自発性が欠乏した状態を自発性欠乏というが、精神医学上では、感情鈍麻、意欲喪失の状態にある統合失調症のみに用いられる。欲求、意志、行動の異常として現れる自発性の欠けた状態で、しばしば無為の状態に至る。なお、うつ病が意欲減退のために自発|生がなくなっているものも自発性欠乏といえるが、基本的にこの場合は制止という。