臨床心理学にいる

臨床心理学や犯罪心理学についてだらだらと書き綴るサイト。

薬物犯

アヘン型@依存性薬物

1.アヘン型薬物の特徴 中枢作用:抑制 精神依存:+++ 身体依存:+++ 耐 性:+++ 代表的なものは、アヘン、モルヒネ、ヘロイン、コデインなど。極めて抑うつ的で、無常の喜びへと引きこもる。その背景には、無価値感、罪悪感、超自我、恥の感情にも…

幻覚剤型@依存性薬物

1.幻覚剤型薬物の特徴 中枢作用:興奮 精神依存:+- 身体依存:- 耐 性:+ 代表的なものは、LSD、メスカリンなど。LSDは現在知られている向精神物質の中で最も強力なものの1つで、極めて微量でもその効果を発揮する。体内での吸収率は100%と非常に高い…

コカイン型@依存性薬物

1.コカイン型薬物の特徴 中枢作用:興奮 精神依存:+++ 身体依存:- 耐 性:- 代表的なものは、コカイン。昔のコカ・コーラ。精神依存があり、最も乱用されている薬物の一つ。最も精神障害者との合併率が最も高い。 2.コカインの特徴 日本での流通が…

大麻型@依存性薬物

1.大麻型薬物の特徴 中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:- 耐 性:- 代表的なものは、大麻など。合理化(=言い訳)が働きやすいオーガニック系薬物。大麻が違法な国と違法でない国がある。 2.大麻の歴史と特徴 大麻の向精神作用は古来から多くの民…

有機溶剤(シンナー)型@依存性薬物

1.有機溶剤型薬物の特徴 中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:+ 耐 性:+- 代表的なものは、トルエンやアセトンなど。シンナーに含まれる有機溶剤には、中枢神経麻痺作用がある。特にトルエンはこの作用が強く、気化した蒸気を吸引すると即座に酩酊状…

覚醒剤型@依存性薬物

1.覚醒剤型薬物の特徴 中枢作用:興奮 精神依存:+++ 身体依存:- 耐 性:+++ 代表的なものは、アンフェタミンやメタンフェタミンなどであり、覚醒亢進と食欲減退をもたらすのが特徴である。薬の効果は12時間以上も続き、多量に摂取すると暴力的行為…

薬物使用の生理的機序

1.覚醒剤などの薬物を使うと身体に何が起きるのか 薬物依存の発症要因は、薬物乱用による脳内神経系の異常であり、乱用する薬物によって受容体が多少異なるものの、基本的には脳内報酬系と呼ばれる中枢の腹側被蓋野から辺縁系、特に側坐核に至るA10神経系に…