臨床心理学にいる

学問としての臨床心理学や犯罪心理学について、日々徒然と書いているサイトです。

薬物犯

薬物使用の生理的機序と古典的分類

1.薬物使用の生理的機序 薬物依存の発症要因は、薬物乱用による脳内神経系の異常であり、乱用する薬物によって受容体は異なるものの、脳内報酬系と呼ばれる中枢の腹側被蓋野から辺縁系、特に側坐核に至るA10神経系に共通して異常が生じる。このA10神経が刺…

依存性薬物の種類 アヘン型

アヘン型 代表的なものは、アヘン、モルヒネ、ヘロイン、コデインなど。 中枢作用:抑制 精神依存:+++ 身体依存:+++ 耐性:+++ 極めて抑うつ的で、無常の喜びへと引きこもろうとする。無価値感、罪悪感、超自我、恥の感情にもがいている。 アヘン…

依存性薬物の種類 幻覚剤型

幻覚剤型 代表的なものは、LSD、メスカリンなど。 中枢作用:興奮 精神依存:± 身体依存:- 耐性:+ LSDは現在知られている向精神物質の中で最も強力なものの1つで、極めて微量でもその効果を発揮する。体内での吸収率は100%と非常に高い。 LSDことリゼル…

依存性薬物の種類 コカイン型

コカイン型 代表的なものは、コカイン。 中枢作用:興奮 精神依存:+++ 身体依存:- 耐性:- 以前のコカ・コーラ。精神依存があり、最も乱用されている薬物の一つ。最も精神障害者との合併率が最も高い。 日本での流通が始まったのは1980年代頃。コロン…

依存性薬物の種類 有機溶剤型

有機溶剤型 代表的なものは、トルエンやアセトンなど。 中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:+ 耐性:± シンナーに含まれる有機溶剤には、中枢神経麻痺作用がある。特にトルエンはこの作用が強く、気化した蒸気を吸引すると即座に酩酊状態となり、その作…

依存性薬物の種類 大麻型

大麻型 代表的なものは、大麻など。 中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:- 耐性:- 合理化が働きやすいオーガニック系薬物。大麻が違法な国と違法でない国がある。 大麻の向精神作用は古来から多くの民族によって知られ、陶酔をもたらすために利用され…

依存性薬物の分類 覚醒剤型

覚醒剤型 代表的なものは、アンフェタミン、メタンフェタミンなど。 中枢作用:興奮 精神依存:+++ 身体依存:- 耐性:+++ 覚醒亢進と食欲減退をもたらすのが特徴である。こうした作用は12時間以上も続き、多量に摂取すると暴力的行為、不安、不眠、…

薬物犯とは どうして人は覚醒剤を使うのか?

どうして人は覚醒剤を使うのか? 覚醒剤などの薬物を乱用する人は、アルコール依存症とは異なり、不安定な子ども時代を送った過去を持ち、精神症状に対して「自己処方(self-medication)」として薬物を用いようとする。また、両親との関係に障害があること…

色々な薬物犯 シンナー(有機溶剤)吸引

シンナー吸引 シンナーとは、各種染料を薄めるための「薄め液」のことで有機溶剤の総称である。世界中でシンナー遊びが社会問題化したのは日本が最初で、1960年代後半からヒッピーブームメントが始まり、ドラッグフリークが大量に出現した。その中でシンナー…