臨床心理学にいる

臨床心理学や犯罪心理学についてだらだらと書き綴るサイト。

パーソナリティ理論

精神病質

1.精神病質とは 背徳症や変質者の概念などに由来し、コッホの精神病様底格の概念を経て成立した。意味内容は歴史や学派によっても異なるが、①精神病と正常の中間状態や、②精神病や神経症の病前性格とするもの、③病気とは無関係で、人格が正常から逸脱した状…

性格と人格

1.性格 characterはもともとギリシャ語の「刻み込まれたもの」、「彫り込まれたもの」に由来し、特質、特性といった意味がある。人格(personality)と性格(character)を同義に用いることもあるが、人格の感情・意思に限るものと、道徳的な価値判断を含む…

シュナイダーの精神病質人格類型

シュナイダーの精神病質人格類型 1.狂信者 熱狂者と訳すこともある。その特徴は、思想と行動全般の中で支配観念が際立った優位性を示し、社会に認めさせるために熱狂的・徹底的に動き回ることにある。その際、個人的欲望や自分の生活、家族などには一切目を…

クレッチマーの性格分類

クレッチマーの性格分類 1.循環気質 太り型の体型に、循環病質にみられる気質を認めることができる。クレッチマーは、おしゃえりな陽気もの、もの静かな情の人、のんきな享楽者、精力的な実務家などをあげている。 2.敏感者(敏感性性格) 強い感受性を持…

クレペリンの精神病質人格障害

クレペリンの精神病質人格障害 1.虚言者 以前は「病的虚言」といわれていたもので、クレペリンは「虚偽及び欺瞞」をいう行動をとらえて一類型とした。デルブリックの「空想虚言」と全く同じ概念である。虚言者は、異常に活発な空想を抱き、その空想に熱中し…