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演技性パーソナリティ障害

1.演技性パーソナリティ障害とは



 演技性パーソナリティ障害は、過度に情緒的で、周囲の注目や関心を要求する行動様式によって特徴づけられる。もともとDSM-2において「ヒステリー神経症」と「ヒステリー性パーソナリティ」の2つに分けられていたが、従来のヒステリー性格の特徴である身体的機能障害は「転換性障害」に、精神的機能障害は「解離性障害」に区別され、DSM-3で演技性パーソナリティ障害という用語にまとめられることになった。

 演技性パーソナリティ障害の特徴は、誇張した情緒表現や誘惑的な態度が顕著で、強い性愛性、注目の的になることを求める露出症的な欲求が強く、そこには対象を引きつけ、思い通りに操作したいという万能感が潜んでいる。演技性パーソナリティ障害は、一般にヒステリーといわれるパーソナリティが重症化したものであり、そのヒステリー・パーソナリティ自体は、転換症状、解離、夢遊、豊かな空想等であり、情緒は豊かなものといえよう。

 演技性パーソナリティ障害は、口唇期においてさほど重篤ではないものの母性剥奪を体験していることや、性同一性の確率に困難さがあることなどが指摘されている。毋性剥奪により依存欲求の充足を父親に求め、そこで関心を得るためには、気を引くようなそぷりや芝居じみた自己顕示的な感情表出が必要であることを学ぶ。また、かわいい子どもで居続けるため、性愛は抑圧され続けることになる。