臨床心理学にいる

臨床心理学や犯罪心理学についてだらだらと書き綴るサイト。

2022-08-10から1日間の記事一覧

逆転移

1.逆転移とは クライエントが転移を起こすのとちょうど同じように、治療者は逆転移を起こす。治療者もクライエントも、無意識のうちに相手を過去の誰かとして経験することになる。

反復強迫

1.反復強迫とは フロイトは死の本能を説明するため、有機物である生物が原点である無機物に戻ろうとする傾向のあることを指摘し、その際に反復強迫という言葉を用いた。反復強迫は、早期状態へと戻ろうとする生来の心的な傾向を表し、幼い頃に理解できなか…

抵抗

1.抵抗とは 抵抗は、洞察と変化をもたらそうとする治療者の関わりに反して、そのままの状態を保ちたいという患者の願望にかかわっている。意識的・無意識的であり、共通して怒り、罪悪感、憎しみ、愛、羨望、恥、悲哀、不安など、不快な感情を避けるための…

転移

1.転移とは 転移とは、本来は過去の特に子ども時代に重要な人物、両親などに対して体験した感情、思考、行動、態度を今の人間関係のある人物に置き換えることである。それゆえ、今の対象(相手)にとっては、不合理な内容の感情、思考、行動、態度といえる…

退行

1.退行とは ある時点において、それまでに発達した状態や機能あるいは体制が、それ以前のより低次の状態や機能ないし体制に逆戻りすることをいう。大人が子どもになる。

神経症

1.神経症とは 神経症とは、心因性に生じる心身の機能障害で、器質的なものによるものではなく、特有の症候群や状態像を示し、精神病、心身症、パーソナリティ障害などとは違うことで診断される。 もともとはカレンが、現在よりも遙かに広い概念として提唱し…