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打ち消し

1.打ち消しとは



 打ち消しとは、既に行われた行為や意識された考えに伴う特定の情動を、正反対の情動的意味を持つ行為や考えによって打ち消そうとする「つぐない」と「やり直し」の心理規制である。防衛機制の一つ。この打ち消される行為や考えは、常に超自我の批判を受け、罪悪感や恥の感情を引き起こすような情動を伴っている。

 なお、打ち消しが、個々の行動や考えについて生じる心理的な機制であるのに対し、反動形成ではその人物の全体的態度が、無意識の欲動に対してそれと正反対の形を取り、この点で両者は区別される。反動形成が不全又は未発達の状態では、打ち消しが活発化することが多い。

 要するに、とんでもないことをしてしまったとの思いに悩み苦しみ、そこから逃れようと、その場限りの「いいコト」をすること。プラスマイナス0と思いたい。