臨床心理学にいる

臨床心理学や犯罪心理学についてだらだらと書き綴るサイト。

2022-08-14から1日間の記事一覧

パーソナリティとパーソナリティ障害

1.パ ーソナリティ(人格)とは 心理的・身体的な個性を、パーソナリティという。パーソナリティはラテン語のペルソナに由来し、もともとは劇などに使われた仮面の意味であったが、その徐々に変化していった。キケロは、①実際にはそうではないが、他人には…

発達障害

1.発達障害 …。 2.自閉症 自閉症は人をものの「ように」扱 うといわれるが、正確ではない。本当は人をもの「として」扱うのである。生きているものと無生命のものの区別がなく、生命感を実感できないのが自閉症の特徴といえる(参考文献失念)。 3.広汎性…

認知症

1.認知症とは 認知症は、比較的遅い段階までパーソナリティが保たれ、通常の日常生活を比較的うまく送ることができる。ウィナー(1997)によると、進行的な認知症に伴う精神機能の損失は、自我の退行過程として理解できるという。より原始的な防衛機制が、…

アンヘドニア

1.アンヘドニアとは アンヘドニアとは快楽喪失のことで、快楽・喜びを感じられない状態を意味する。うつ病と統合失調症の両方において用いられるが、意味内容は多少異なる。 (1)うつ病 うつ病のアンヘドニアは、これまで楽しめていたことが楽しめなくなり…

ウェクスラー成人知能検査

1.ウェクスラー成人知能検査とは 成人用の個別式知能検査法。精神発達の遅れを鑑別するために作成されたビネー法が、成人には不十分であることから、1939 年、ペルヴュー病院のウェクスラーが「ウェクスラー=ペルヴュー知能検査」を開発した。ウェクスラー…