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躁的防衛

1.躁的防衛とは



 躁的防衛とは、空白の時間を埋めるため忙しく動き回ること。防衛機制の一つ。

 万能感を喪失するのではなく、万能感を自らが放棄するととらえ直すのが抑うつポジションの進展といえるが、これらの抑うつ不安を打ち消し、万能な自分がいるという感覚にもう一度浸ろうとするのが「躁的防衛」である。躁的防衛は、万能感、否認、理想化がシステム形成されて作られているものであり、支配、服従、軽蔑といった感情や感覚によって構成される。

 要するに、せわしなく動き回ることで、不安や悩みから逃げ出そうとすること。家庭の不和から逃れるために、残業や休日出勤に走るなど。