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2022-08-19から1日間の記事一覧

取り入れ

1.取り入れ(摂取)とは 対象の属性を取り入れて、自らのものとすること。投影が生物学的に異化に例えられるのに対して、取り入れは同化、すなわち自己の一部とする現象に例えられる。防衛機制の一つ。

投影

1.投影とは 投影とは、自分の本能・衝動・情緒・観念・表象などを外在化して、自分とは別の対象に属するものとして知覚する規制である。防衛機制の一つで、取り入れが同化にたとえられるのに対して、投影は異化や吐き出しに相当する。つまり、自分の内に留…

同一化

1.同一化とは 自己と対象の境界が曖昧になる認識のあり方と、取り入れの機制を介して、自己が対象の持つ属性を獲得するプロセス。防衛機制の一つ。 要するに、相手になりきることで、無力で、惨めな自分を覆い隠そうとする。

昇華

1.昇華とは 原始的な対象備給が禁止される場合、性的・原始的な満足以外の目的、つまり文化的・社会的に有用で、より創造的な目的に転換されることになり、これを昇華という。防衛機制の一つで、「成功した防衛」といわれる。 要するに、正攻法で乗り切るこ…

躁的防衛

1.躁的防衛とは 躁的防衛とは、空白の時間を埋めるため忙しく動き回ること。防衛機制の一つ。 万能感を喪失するのではなく、万能感を自らが放棄するととらえ直すのが抑うつポジションの進展といえるが、これらの抑うつ不安を打ち消し、万能な自分がいるとい…

打ち消し

1.打ち消しとは 打ち消しとは、既に行われた行為や意識された考えに伴う特定の情動を、正反対の情動的意味を持つ行為や考えによって打ち消そうとする「つぐない」と「やり直し」の心理規制である。防衛機制の一つ。この打ち消される行為や考えは、常に超自…

合理化

1.合理化とは 自分の取った行動や態度や考えに対して、論理的に妥当な、あるいは倫理的に非難されない説明をつけ、それによって不安を起こさずに自分の望む言動を達成しようとする試み。防衛機制の一つ。 知的活動を要するにもかかわらず、知性化や昇華と異…

防衛機制

1.防衛機制とは フロイトによって明らかにされた精神分析の中心的理論概念の一つ。主観的・意識的な安定を保つ無意識的な自我の働きを目的とする心理機制のことで、意識することによって、不安、不快、苦痛、罪悪感、恥などを体験するような情動や欲動を意…