1.無力者(むりょくしゃ)
K.シュナイダーの精神病質人格類型の一つ。無力者は、自分自身のことを全く信じていないため、些細な身体の変化を過度に気にしやすく、結果、何かと気疲れしがちで、楽しみを感じることができない。身体的・心理的なストレスに敏感で、そういう自分に馴染んでいる。
無力者の中には、①心身症型のタイプ(心理的な理由によって多彩な身体的障害を起こす)と②神経衰弱型のタイプ(過度な自己観察の結果、疲れすぎてしまう)がある。
無力感・不信感が自分に向けられ、何かと気にしいで、勝手に疲へいしがち。自分のことにいっぱいいっぱいで生きづらいが、そういう自分に安住している。