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敏感者

1.敏感者(びんかんしゃ)



 E.クレッチマーによると、敏感者とは、強い感受性を持つものの、感じ取ったものに縛られて適切に処理できない人である。また、無力感を抱く一方、高い理想自我を備えているため、罪悪感や屈辱感を抱きやすい。敏感関係妄想にまで発展することもある。K.シュナイダーも、精神病質人格の中で自信欠如の一亜型として敏感者を指摘している。

 ちなみに過敏者と敏感者は基本的に同じ特徴を備えているが、敏感者の方がより病的である。

 何かと気にしいな上、自分はできる人間であると思い込もうとしているため、些細なことを気にしてすぐに自分は駄目だとの思いを強めやすい。ときにそれが病的な水準にまでいたる。是が非でもできる自分にしがみつこうとするが、それに失敗している生きづらい人といえよう。