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大麻型@依存性薬物

1.大麻型薬物の特徴



中枢作用:抑制
精神依存:+
身体依存:-
耐  性:-

 代表的なものは、大麻など。合理化(=言い訳)が働きやすいオーガニック系薬物。大麻が違法な国と違法でない国がある。

2.大麻の歴史と特徴

 大麻の向精神作用は古来から多くの民族によって知られ、陶酔をもたらすために利用されてきた。その主要有効成分はTHCを主とするカンナビノール類であり、乾燥した葉と樹皮、花冠をタバコのように吸煙するか、樹脂をなめたものとして経口的に摂取する。代表的な乱用形態は北米、中米を中心として広がるマリファナの吸煙であるが、大麻の製品は世界各地で様々な名称で知られている。

 大麻による急生酩酊時には多幸感が生じ、大量に用いると性的興奮を伴う多幸感的幻覚、性的夢想、時空間体験の変容、場合によっては不安やもうろう状態をきたす。

 大麻の作用は、アッパー(興奮)、ダウン(鎮静)、サイケデリックス(幻覚)の3つのカテゴリーに分類することができる。ある人は陽気になって笑い転げたり、あるい人はリラックスした気分になったり、あるい人は幻視や幻聴を体験したりする。つまり、セット(周囲の環境)とセッティング(精神状態)によって、大きく効果が左右される薬物といえる。大麻の副作用で問題になるのは、バッド・トリップといわれる現象である。恐怖、不安、孤独感、焦燥感などのネガティブな感情が増幅するパニック症状であり、大量の大麻を摂取したときに生じやすい。

 いわば、缶チューハイのような薬物。