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コカイン型@依存性薬物

1.コカイン型薬物の特徴



中枢作用:興奮
精神依存:+++
身体依存:-
耐  性:-

 代表的なものは、コカイン。昔のコカ・コーラ。精神依存があり、最も乱用されている薬物の一つ。最も精神障害者との合併率が最も高い。

2.コカインの特徴

 日本での流通が始まったのは1980年代頃。コロンビアのコカイン組織が取締りの厳しいアメリカから日本に市場を求めてきたことで、安価で購入可能となった。コカインは覚醒剤と並ぶアッパー系の薬物であり、人体に及ぼす作用や影響は覚醒剤とほとんど見分けがつかない。日本でコカインの人気がないのは、密売されるコカインには混ぜものが多いからとされている。

 コカインと覚醒剤は非常に似た作用を持つが、2つ異なる。1つ目は作用時間である。覚醒剤が平均3~4時間持続するのに対し、コカインは15~30分で作用が消滅する。2つ目は使用方法である。覚醒剤は打ったり、飲んだりするのに対し、コカインはほぼ鼻による吸引のみである。覚醒剤の下位互換のようなものかもしれない。

 インカ人はコカの葉を噛むことにより、興奮と多幸感が得られることを1500年も前から知っていた。19世紀には欧米でコカインを含む清涼飲料水が好んで飲まれた。