回心( かいしん)
回心という言葉は「向きを代える。」、「本来あるべきもとの状態に帰る。」という意味を持つ。もともとの意味は、これまでの自己中心的な行き方を悔い改めて、キリスト教の神を中心とする生き方に鞍替えし、他者に仕える行き方をするように抜本的に改めるところにある。それゆえ、回心は神の超越的な慈しみによってのみ可能になるとされる。
回心は、聖パウロの回心のように一時的・劇的なものと考えられてきたが、最近では漸進的・持続的なものであると考えられるようになってきている。普通、心理療法では使われない。