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反社会性パーソナリティ障害

1.反社会性パーソナリティ障害とは



 破壊性・攻撃性が前面に出てくるパーソナリティ障害が、反社会性パーソナリティ障害である。攻撃性と破壊性は、倒錯的に理想化される。現実的な自我は、病理構造体にからみとられ、本来備わっているはずの超自我や倫理観は麻痺される。その結果、犯罪に走る自分が何か素晴らしいことをしているような思いに支配されることになる。

 攻撃性がそれほど強烈ではなく、直接には社会の迷惑にならないものを非社会的パーソナリティ障害という。情性欠如者や精神病質者に相当する。