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離人症

1.離人症とは



 「自分がいる感じがしない。」といった自我機能の障害や、「外にあるものが全然ピンとこない。」、「そこにある感じがしない。」といった対象意識の障害、「自分の身体が自分ものでない感じがする。」といった身体意識面の障害を、主観的に体験する現象である。

 ジャネは、離人症の背景に空虚感を考え、これは自我の実在機能が減退していることを自我が自覚している感情状態であるという。