1.投影とは
投影とは、自分の本能・衝動・情緒・観念・表象などを外在化して、自分とは別の対象に属するものとして知覚する規制である。防衛機制の一つで、取り入れが同化にたとえられるのに対して、投影は異化や吐き出しに相当する。つまり、自分の内に留め置くことが不快なので、外に吐き出す機制である。客観的現実を主観的に歪曲するといえる。
要するに、「そう思うこと」自体が不快なので、相手が「そう思っている」ことにすることで、現実から目を逸らそうとすること。自分のこころから苦痛を吐き出し、相手のこころにその苦痛をねじ込むことで、自分だけすっきりしようとする。