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非ベンゾジアゼピン系@睡眠薬

1.非ベンゾジアゼピン系の特徴



 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、脳内のベンゾジアゼピン受容体へ作用し、主にGABAの神経伝達を亢進することで催眠・鎮静作用を生じさせるものである。ベンゾジアゼピン系とは異なる化学構造であるにもかかわらず、薬理学的にベンゾジアゼピン系に類似し、よく似た有効性と副作用が見られる。

 なお、ベンゾジアゼピン受容体には、ω1、ω2、ω3というタイプがあり、ω1受容体は主に催眠・鎮静作用に関わり、ω2受容体は主に抗不安作用や筋弛緩作用に関わるとされる。非ベンゾジアゼピン系に含まれるゾルピデムなどは、ω1受容体へ作用しやすいとされ、一般的に筋弛緩作用が弱く、睡眠薬で懸念されるふらつきや転倒などへのリスクがより少ないと考えられている。

2.薬の種類

A.総称名アモバン、一般名ゾピクロン

 世界最速、超短期作用型睡眠薬。最高血中濃度到達時間が0.8時間と世界最速で発揮する。また、血中半減期も4時間弱と短く、ハルシオンなどと同様の超短期作用型。