
加害妄想(かがいもうそう)
罪責妄想の一種。自分が他人や周囲に対して、実際には起こっていない不幸や災いをもたらしたと確信したり、現実の出来事や事件に対して自分がその原因であると思い込んだりする妄想のこと。主に統合失調症に見られ、自分が世界の中心で、周囲に影響を及ぼすと確信している点で誇大妄想的な要素を備えている。
統合失調症の罪責妄想として、被害的・受動的なベクトルを持つものとして「濡れ衣的罪責妄想」が指摘されてきたのが、その対極をなすのが独り歩き的・能動的なベクトルの「加害妄想」といえる。