臨床心理学にいる

臨床心理学や犯罪心理学についてのあれこれ

快楽殺人


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1.快楽殺人

殺人で、その際に加害者が性的興奮を感じて、それを目的に犯行が行われる場合をいう。加害者は、性的に一時的あるいは持続的に不能であり、殺人がセックスの等価物に位置づけられる。ゼンフ(1911)は、①被害者を性的に破壊することによって性欲の満足感を獲得し、破壊行為がセックスの代償で、セックス自体は行われない典型的な例、②殺人や死体損壊が、性的な興奮を高める性欲過多の快楽殺人者、③加害者の苦悶を見て、性的に満足感を得る苦痛嗜愛的快楽殺人者の3つに分けた。

快楽殺人の場合、死体損壊を伴うことが多い。この場合の欲動構造として、性欲・支配欲・破壊欲動が相互に統合・融合している。比較的まれ(というか、絶滅危惧種)。

日本の場合は、内村による小平義雄、城による後藤三郎、小田らによる高橋正彦などの鑑定例が報告されている。