臨床心理学にいる

臨床心理学や犯罪心理学についてのあれこれ

意志と意志欠如


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1.意志

意志とは、ある行動を選択・実行することである。動因、動機、欲求などの行動を引き起こす内的な状態とほぼ同じ意味で用いられ、何かをしよう、これをしたいという気持ちを表す。精神医学では、意志を動因の上に立ってそれを方向づけるものと定義されている。意志+動因=意欲である。なお、その意志や意欲の障害として、

1.制止
意志の表出が緩慢になる。

2.途絶
感情の表出が突然中断すること。

3.混迷
意欲が極端に乏しくなり、全く動かない状態になること。

などがある。要するに「こうしよう。」と思って動き始めることである。

2.意志欠如

人間の精神活動を知性、感情、意志の3領域に区分した場合、意志の機能が障害された状態である。ここでの意志とは、意識された目標に対して行動や態度を決定していくことで、意志欠如は意志決定の不能ともいえる。古くから意志亢進、意志薄弱、意志欠如または無為などに分類されてきた。

1.無為
統合失調症において、発動性の低下によって生じる行動の減退のこと。だらだらと続く。軽いものは意志低下という。

2.途絶
幻覚などの病的体験に支配されて、意志の働きが突然妨げられるようになった状態のこと。

3.抑制
うつ病などをきっかけに行動・思考の流れが止まった状態のこと。