臨床心理学にいる

臨床心理学や犯罪心理学についてのあれこれ

アルコール幻覚症


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1.アルコール幻覚症

アルコール精神病の一つ(下位カテゴリー)で、アルコール依存症の人が多量の飲酒をした際に急激に発症する精神病性障害である。内的な葛藤や罪悪感を反映した敵意的・脅迫的な内容の幻聴が展開され、三人称で名指ししながら対話し、侮辱・中傷する形で生じる。幻視が生じることはほとんどなく、現実検討識と記憶は保持される。また、激しい不安と被害妄想を伴い、それに対応する形で暴力が生じることもある。ビルツは、迫害者に取り囲まれる体験様式を「包囲攻撃状態」と呼んだ。大部分は数日から数週間で治癒されるが、一部は慢性型に移行して妄想が系統化される。慢性型になると、しばしば妄想型統合失調症との鑑別が難しくなる。

もともとアルコール依存症の人が、アルコールを飲んだときに生じるラリった状態。意識明瞭な状態で、被害的な幻聴が生じる。