臨床心理学にいる

学問としての臨床心理学や犯罪心理学について、日々徒然と書いているサイトです。

依存性薬物の種類 有機溶剤型

有機溶剤型


代表的なものは、トルエンやアセトンなど。


f:id:nutshell:20200810122707p:plain:w250


中枢作用:抑制 精神依存:+ 身体依存:+ 耐性:±

シンナーに含まれる有機溶剤には、中枢神経麻痺作用がある。特にトルエンはこの作用が強く、気化した蒸気を吸引すると即座に酩酊状態となり、その作用は吸引を止めた後も15~30分程度持続する。

シンナーは、抑制型(ダウン系ドラック)としての作用と、幻覚剤としての作用の両方を併せ持っている。気化したシンナーを吸引するともうろう状態になり、身体が脱力し、あたまもダウナー系ドラッグを使用したかのような酩酊状態に陥る。また、大量に吸引すると鮮明な幻覚や白昼夢を体験する。

シンナーに含まれる有機溶剤は、アルコールと同様に脂溶性という特徴を持っており、このため血液脳関門を簡単に突破して大脳に到達する。脳内に到達した有機溶剤は、中枢神経を麻痺させて、頭痛、意識喪失、けいれん、めまい、倦怠感、脱力感、眠気、協同運動失調などを引き起こす。手足の動きや歩行は脳内の小脳がつかさどっているが、協同運動失調はトルエンによって小脳が萎縮するために引き起こすと考えられており、これらの働きからシンナーは「脳が溶ける」といわれている。