心理学用語集
加害妄想(かがいもうそう) 罪責妄想の一種。自分が他人や周囲に対して、実際には起こっていない不幸や災いをもたらしたと確信したり、現実の出来事や事件に対して自分がその原因であると思い込んだりする妄想のこと。主に統合失調症に見られ、自分が世界の…
回心(かいしん) 回心という言葉には、「向きを代える。」、「本来あるべきもとの状態に戻る。」という意味であるが、もともとは、自己中心的な生き方を悔い改めて(キリスト教の)神を中心とする生き方に鞍替えし、他者の必要性に使えるように根本から改め…
異常性格(いじょうせいかく) 人格異常、人格障害(パーソナリティ障害)、精神病質、変質者、変わり者、精神不均衡などとほぼ同義で使われる言葉。パーソナリティ(人となり)の偏りが著しかったり、異常であったりする。 つまり、普通の人とは大きく変わ…
過補償 補償が過大になりすぎるため、かえって様々な障害が生じること。アドラーによって導入された概念である。人間は幼く、弱小だった存在だった頃の劣等感を補償し、優越感を勝ち得ようとする傾向がみんなに見られ、それが成功をもたらす補償になるときも…
アルコール精神病 実際のところ、アルコール精神病に定義はなく、アルコール依存に関連して生じる神経・精神障害の総称である。何でもあり。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
好訴者(こうそしゃ) もともと活動性の高さを背景に、権利侵害など何らかの屈辱的な出来事が引き金となり、その後の人生のすべてを訴訟と闘争に捧げようとする人のこと。独善的な正義感に基づいて、ひたすら告発・訴訟・闘争などを展開する。E.クレペリンは…
無力者(むりょくしゃ) K.シュナイダーの精神病質人格類型の一つ。無力者は、自分自身のことを全く信じていないため、些細な身体の変化を過度に気にしやすく、結果、何かと気疲れしがちで、楽しみを感じることができない。身体的・心理的なストレスに敏感で…
敏感者(びんかんしゃ) E.クレッチマーによると、敏感者とは、強い感受性を持つものの、感じ取ったものに縛られて適切に処理できない人である。また、無力感を抱く一方、高い理想自我を備えているため、罪悪感や屈辱感を抱きやすい。敏感関係妄想にまで発展…
意志薄弱(いしはくじゃく) 持続性がない上、環境の影響をやたら受けやすい傾向のこと。H.エミングハウスは、これは意思欠如と区別しようとしたが、今はほぼK.シュナイダーの意志欠如と同義として用いられ、これよりは軽い程度と見られている(意思欠如>意…
常習(慣習)犯罪者(じょうしゅうはんざいしゃ) 犯罪が常習(慣習)となっている犯罪性の進んだ犯罪者の一類型。ヴァールベルクによって提唱され、アシャッフェンブルクによって、その犯罪者分類(偶発殺人、激情犯人、機会犯人、予謀犯人、累犯者、慣習犯…
激情犯罪者(げきじょうはんざいしゃ) C.ロンブローゾは、生来性犯罪者と区別される犯罪者類型として機会犯罪者と激情犯罪者をあげた。キレることによって冷静な判断を失い、犯行に至るもの。H.グレールのいう激情からの犯罪者と近い概念であり、酩酊状態に…
偶発犯罪者(ぐうはつはんざいしゃ) 不注意または過失によって、犯罪を起こすことになったもの。この場合、機会犯罪者と同様、一時的なものであるが故意ではない。たまたまそうなってしまった系。
機会犯罪者(きかいはんざいしゃ) ワークベルクによって提唱された概念。目の前のせつな的な誘惑に魅せられて犯罪に及ぶものをいう。激情犯罪者、偶発犯罪者と並んでF.V.リストのいう瞬間犯罪者に属するが、情緒的な興奮がほとんどない点で激情犯罪者と異な…
負因(ふいん) ある個人や家系について、精神障害などに至りやすい遺伝的素質があること。血のつながった親族に、精神障害者や知的障害者、犯罪者、変わり者がいる場合、本人もそうなりやすいのは遺伝的要因が強く関与していること、子孫にもその素質を伝え…